誕生日
小学校三年生ぐらいだったか・・
そのときも誕生日
いつものように 遊びに行く自宅の前のおねえちゃん家
いつものように あそんでもらったあと
『もうじき遊べなくなるんだ』
といわれ 何でなのか よくわからないまま帰宅・・・
夜になり 誕生日のケーキが出てきて みんなでおめでとう
でも ちっともうれしくない!!
何日か経って お姉ちゃんちに遊びに行くと おじさんが出てきて
『お嫁にいったんだ・・・』 と すこしさびしそうな顔
それから 何年も経ち
父の運転する車の助手席に座り
なんとなく 外を眺めていると・・・
一生懸命働く 前のおうちのお姉ちゃんの姿
すぐそこにいるのだけれど まったく出ない声
出たとしてもなんていえばいいのか・・・
走り出す車・・・
しばらく経って
父親の車の8トラのカーステレオから流れる”ちあきなおみ”を聴きながら
なぜだか すごく晴れやかな気持ちになったことを
今でもよく覚えています。
あれからとても長い時間がたった今日は なに 聞きながら帰ろうか